中学の吹奏楽部のパートが、自分と女子の後輩の二人だけ。
ただでさえ女子と話すのは緊張するのに、後輩は無口な子で、何を話したらいいかわからない。
いつも「何か声かけたほうがいいのかな?」と思っているうちに、練習が終わってしまう…。
吹奏楽部では少数派になることが多い男子部員。
パートでは、男一人となるときもあります。
特に無口な女子の後輩と一緒になると、どうしていいかわからなくなることはないですか?
ここでは、女子の後輩と練習するときのポイントを、自身の経験もふまえて紹介します。
話しかけられるならそれに越したことはない
まず、前提として、女子と話すことがそれほど苦でないなら、いろいろ話しかけてあげましょう。
楽器のことに限らず、クラスや勉強のこと、好きなアーティストのことなど、話題は何でもいいと思います。
また逆に、「プライベートな話は苦手だけど、楽器の演奏についてなら話せそう」という人は、ぜひそういう話をたくさんしてあげてください。
一緒に演奏する時間を作ろう
とはいえ、思春期になると、「女子と話すのが苦手・緊張する」と感じる人もいるかもしれません。
そんなときは、無理に話そうとしなくてもいいから、ぜひ後輩と一緒に演奏する時間を作ってみてください。
勇気がいるけど、「この曲、一緒に吹かない?」とだけ声をかければOK。
吹いた結果に対して無理にアドバイスしなくてもいいし、「こんな風に吹くんだよ」などといいところを見せようとしなくてもいいです。
(もちろん、できるならぜひやってあげてください。)
後輩からすると、自分と一緒に吹いてくれるだけでも嬉しかったりするものです。
後輩ができるようになったことは伝えよう
ただ、話すのが苦手でも一つだけ気をつけてほしいことがあります。
後輩が新しく何かできるようになったら、「◯◯ができるようになったんだね」と伝えてあげてください。
照れくさければ、「すごいね」などとほめる必要は必ずしもありません。
できるようになったという事実を伝えるだけでもいいです。
後輩は、自分ができているのかどうなのか、練習したことが正しく身についているのかが不安だったりします。
先輩から「それはできてるね」と客観的に評価してもらえることで、自分がやってきたことに自信を持つことができるからです。
私は後輩を辞めさせかけた
なぜこのようにお伝えするかというと、私は中学のとき、これらのことができなくて後輩の女子を辞めさせかけたからです。
悪気があったわけではなく、お互いに無口で内気だったので、何を言っていいかわからなかったんですね。
思春期特有の恥ずかしさがあり、自分の練習で精一杯だったこともあって、ほとんど後輩に声をかけられませんでした。
ですがある日、「後輩が部活を辞めたがっている」と同級生から伝えられました。
「楽器も上達しないし、一人で練習していてつらい」と言っていた、とのこと。
それで、猛省しました。
とはいえ、もともと話すことがそれほど得意ではなかった私。
時間を忘れてしゃべるなどということはできませんでした。
なので、せめて練習だけでもと思い、個人やパートの練習時間に意識的に一緒に吹くようにしました。
このことを彼女がどう思っていたか、どれくらい効果があったかはわかりませんが、部活は中学の最後まで続けてくれました。
また、高校でも楽器を続けていることを耳にしたときは、嬉しかったですね。
おわりに
無口な後輩女子との関わり方について書きました。
もちろん、楽しく話せたり、バッチリ指導できたりするならばそれに越したことはありません。
自分のケースでも、「今だったらこうできるな」と思うことはいくつもあります。
でも、当事者からするとなかなかうまくはいかないもの。
すべての人が饒舌にコミュニケーションできるとも限りません。
なので、女子と話すのが苦手な人は最低限、
- 一緒に吹く機会を設けること
- できたことを伝えること
だけは、後輩にしてあげてほしいなと思います。