吹奏楽部の大声での返事が苦手なあなたへ

吹奏楽部で、顧問の先生に「大きな声で返事をしろ!」と言われる。

 

「返事ができないと楽器が上手くならないぞ!」とも言ってた。

 

みんなは特に疑問も感じてないみたいで、大声で「はい!」って返事してる。

 

でも、私は大きい声を出すのが得意じゃないしあまり好きじゃない。

 

どうしたらいいんだろう?

こんな悩みをお持ちの中高生の方、いるのではないでしょうか。

 

確かに、大きな声での返事って吹奏楽部の代名詞みたいなところがあるし、顧問も先輩も返事が小さいと怒ってきたりしますよね。

 

でも、高校を出た後も楽器を続けてきた立場からすると、「別に叫ぶように返事をしなくてもいいんじゃないの?」と思います。

吹奏楽部で返事をする目的は

そもそも、返事をする目的って、

「あなたの言ってることが伝わった or 伝わってない」

という意思表示のためですよね。

 

話しかけられたときに無反応なのはもちろんよくないですが、必ずしも声を張り上げる必要はないのではないでしょうか。

 

相手にわかるように少し大きめにうなづくだけでもいい。

ホール練習で客席から指示が出されるようなときには、声を出すよりも手を上げるほうが「了解しました」という意思が伝わりやすいと思います。

大人たちの返事を見てみよう

少し前に、自衛隊の音楽隊と共演させていただく機会がありました。

指揮者から指示があってもうなずくだけで、特に大声での返事はしていませんでした。

 

プロのオーケストラや吹奏楽団員もおそらく同じでしょう。

 

さらに身近な例でいうと、あなたのご両親は家や会社で声を張り上げて返事をしていますか?

(まぁ、社訓の唱和をするような企業もありますが…)

 

あるいは、「返事が小さい」とあなたに言う顧問の先生は、校長や教頭に話しかけられたときに同じような大声で返事をしているでしょうか?

 

そう考えると、この「大声で返事」という文化、目的がいまいちわかりませんよね。

返事をしないと楽器が上手くなれない?

「返事をちゃんとしないと上手くなれないぞ」という人もいます。

でも、それこそプロの奏者はそんな返事していないですよね?

 

普段は内気で声も小さめだけど、演奏で自分をちゃんと表現できる奏者を、何人も知っています。

 

おそらく、先生方が返事をするように言うのは、指導している立場としてそのほうがやりやすいからだと思うんですよね。

自分が言ったことに対して反応がないのは辛いし、不安になってくる。

これは確かに、実感としてもあります。

 

でも、繰り返しになりますが、相手の言うことをこちらが理解したかしていないか、それを伝えるために返事をするんですよね。

だから、必ずしも声を張り上げる必要はなくて、要はバランスなんだと思います。

大きな声で返事、が苦手なら

では、大声での返事が苦手という人は具体的にどうしたらよいのでしょう。

 

苦手だけど、「どうしても嫌」というわけではない人。

 

上で書いた返事の目的をふまえつつ、できる範囲でやってみたらいいと思います。

つまり、大事なのは声の大きさとか元気さではなくて、理解したということが相手に伝わっているか、ですね。

 

この文化がどうにも我慢ならない、とか、返事が小さいことで先輩にいじめられるんです…という人。

 

中学生ではなかなか難しいかもしれないけど、高校生以上なら一般バンドに入る手もありますよ。

吹奏楽の一般バンドやアマチュアオーケストラの選び方

少なくとも自分が見てきた中で、大声での返事を強制させられる一般バンドはありませんでした。

 

また、バンドにもよりますが、音楽を楽しもうという思いで活動されている方が多いと思います。

そうでないと、人生何十年も楽器を続けていくのはなかなか難しいですからね…。

 

そういう方の話を聞くのも、学校の部活では味わえない貴重な経験になります。

それは、「返事の音量をどうするか」よりも大切なことだと、自分は思います。

おわりに

吹奏楽部特有の文化である「返事」について書いてみました。

もちろん大声で返事をできるにこしたことはないのかもしれないけれど、「音楽を楽しむ」という本質からずれたものにならないといいな、と思います。

 

中学時代の自分のような、返事に抵抗のある学生さんに届けば幸いです。