アンサンブルのテンポ、誰に合わせますか?

チューバを吹いていて、金管八重奏の練習をしている。

 

指揮なしで演奏したことがないので、テンポが安定しない。

 

どうしたらいいんだろう?

合奏と違って、アンサンブルには指揮者はいません。

そのため、テンポを自分たちだけで作ることになります。

 

アンサンブルのテンポって、誰に合わせたらいいんでしょう?

特定のパートに合わせる?

アンサンブルでよく言われるのが、「◯◯パートを聴いて、音の頭やテンポを合わせましょう」ということ。

 

金管アンサンブルならトランペットのファースト、木管アンサンブルならクラリネットのファーストになることが多いでしょうか。

あるいは、低音楽器が挙げられることもあります。

 

もちろん、これを試してみてうまくいったなら、それでOK。

まずは一度やってみましょう。

「合わせる」では重く、遅くなる

でも経験上、このアプローチは別の問題を生み出してしまうことがあります。

 

その問題とは、「合わせようとした結果、演奏が重たくなってしまう」こと。

「音のタイミングは全員で合ってるのに、曲が進むとどんどんテンポが遅くなってしまう」こともあります。

 

これは、メンバーの大多数が誰かに「合わせようとしている」から起こるものです。

 

たとえば、トランペットに合わせようとした場合。

特に何も考えずに「合わせよう」とすると、トランペット以外のメンバーは、トランペットの音が出た瞬間より少し後に音を出すことになります。

 

すると、少しずつ後ろに出てくる音に引きずられて、トランペットも少しずつ遅くなる。

それに合わせて全体もさらに遅くなる…。

 

これにより、重たい印象を受けたり、曲が進むにつれテンポが遅くなったりしてしまいます。

自分で曲を進める

「合わせようとする」よりも、各自が「自分で曲を進めようとする」ほうがうまくいくことがあります。

 

例えて言うなら、自転車で走るときに誰かの後ろをつけるのではなく、みんなで並走するイメージ。

一人一人が「自分はこれくらいの速さで行く」と決めて走って、気づいたらメンバーみんなで揃っていた、という感じです。

 

そのためには、各人が自分の中でテンポを刻んでいる必要があります。

演奏しようとする曲に多く出てくる音符の半分の長さの音符でカウントします。

 

たとえば、テンポが速くて四分音符がたくさん出てくる曲なら、八分音符で心の中でカウントする。

ゆっくりで八分音符が多い曲なら、十六分音符でカウントします。

 

このカウントは、曲を始める前のザッツを出す際にも重要です。

ザッツを出す人だけではなくて、演奏者全員が同じくらいのテンポを共有しておきます。

アンサンブルのザッツ(合図)をわかりやすく出す7つのポイント

おわりに

アンサンブルのテンポについて書きました。

これについては(も)、正解は一通りでなく、その団体によってやりやすい形があると思います。

 

少人数でいろいろ相談したり、実験したりできるのがアンサンブルの醍醐味の一つです。

テンポの合わせ方について、練習の中でぜひいろいろと試してみてください。