楽器を吹くときの「いい姿勢」って何だろう?

顧問の先生から、楽器を吹くたびに

「いい姿勢で!」

と言われる。

 

そのときは背筋を伸ばそうと意識するけど、気づいたら戻ってしまうなぁ…。

 

あと、なんだか背中が痛くなってくるし…。

楽器を演奏するときに「いい姿勢で」という注意を受けたことがある人は多いかと思います。

「いい姿勢」と言われると「背筋を伸ばす」方がほとんどですが、はたして気にするべきは背筋だけなのでしょうか。

また、いい姿勢をとろうとするがあまり、体の痛みが生じてしまう人もいます。

 

ここでは、楽器を演奏するときの姿勢についてまとめていきます。

姿勢には絶対的な正解があるものではない

まず押さえておきたいことですが、楽器を演奏するときの姿勢には絶対的な正解はありません

 

教則本のはじめのほうのページには「楽器の構え方」が載っているでしょう。

しかし、体の大きさは人によって違いますし、楽器の大きさが違うこともあるでしょう。

ですから、その構え方や姿勢が自分にもっとも合ったものであるとは限りません。

 

本や写真で見たり、他の演奏者がとったりしている姿勢を「絶対的に正しいものである」と考えて、それを真似する必要はありません。

自分が楽で自然にいられる、無理なく演奏できる姿勢を探してみましょう。

自然にいられる姿勢の探し方

吹奏楽やオーケストラでは椅子に座って演奏する機会が多いと思います。

椅子に座った状態での自然な姿勢を探すために、次のことをやってみましょう。

 

  • STEP.1
    椅子に座ります
     
  • STEP.2
    足を軽く開きます
     
  • STEP.3
    足の付け根から体を曲げて、上半身を前に倒します
    倒しきったら少し止めます
  • STEP.4
    上半身を戻します
    数回繰り返すとよいでしょう

これでOKです。

私はこれをやると、目線が少し高くなった感じ、また腰のあたりに上半身がバランスよく乗っかった感じがしますが、いかがでしょうか。

 

なお、上半身を戻すときに、「いい姿勢」を意識して必要以上に背筋を伸ばす必要はありません。

足の付け根から上半身を起こして、自然に前を向くようにします。

楽器を自分の口に運んでくる

次に、楽器を構えます。

 

このときにありがちなのが、構えた楽器に合わせて、首や背中を曲げたり顔を下げたりと自分の身体を調整してしまうことです。

そうではなく、自分の口に楽器を運んでくるようにします。

 

自分一人ではやりにくいと思うので、他の人に手伝ってもらうのがよいでしょう。

楽器を他の人に持ってもらい、座っている自分の顔のところまでもってきてもらいます。

楽器が口の前まできてからはじめて、自分の手と口で楽器を構えます

 

持っているときの身体の感じや吹いている感じ、出ている音はどうでしょうか。

楽器をもってもらった人に音を聞いてもらってもいいですね。

見栄えと音、どちらをとる?

「この構え方だと背筋が伸びていないから、見栄えが悪いのでは?」と思うかもしれません。

実際、吹奏楽では「見栄えも演奏にとって重要、だから姿勢を良くしろ」などと言われることもありますね。

 

しかし、極端な例ですが、

  • 見栄えは良いけど、音はごく普通だし、演奏者も体が痛かったりする
  • 見栄えはそれほど良くないけど、音はプロ級だし、演奏者も体に無理がなくのびのび演奏できている

の二択だとしたら、どちらがいいでしょうか?

 

そう考えると、見栄えをよくすることにそこまでこだわる必要はないのではないでしょうか。

おわりに

姿勢について何点か書きました。

 

「いい姿勢で」と言われると背筋のことを意識しがちですが、それは主に見栄えの話。

自分が無理なく楽器を演奏できる姿勢が大事です。