吹奏楽部の部長をしている。
でも、部内で問題ばかり起きる。
部員や顧問の先生との関係もあまりよくなくて、部長としての責任だけ負わせられてる気がする。
なんだか、部長を続けていくのが辛いなぁ…。
そんな風に思う部長さんはいませんか。
同じ部長でも、悩みの内容も、部活の運営方式や顧問の先生との関係も、人それぞれ。
ですから、万人に対して有効なアドバイスは難しいです。
ただ、私も高校時代に吹奏楽部で部長をしていました。
そのときの経験をもとに考えると、
- 「どうすべき」より「どうしたい」を考える
- 部活への愛着はあるか?
がポイントかと思います。
辛いときには「どうしたい?」
「部長が辛い」と思っているくらいなので、あなたの部活ではいろいろな問題が起こってるのでしょうね。
それに対して、「部長としてこう対応すべき」「解決するにはどうすべきか」と考えていませんか。
そういう考え方ももちろん大切。
でも、もしそれでしんどいなら、「音楽を楽しむために、私はどうしたい?」と考えてみるのはどうでしょう。
吹奏楽部は本来、音楽を楽しむために所属するもの。
義務ではないからです(うちの学校は部活に所属しなければならないんです、とかそういうことではなくてね)。
部長である前にあなたも一人の部員。
あなたが音楽をする楽しみも保証されています。
それに、「自分だってこうしたいけど、部員のために我慢しないと…」などと周りのことを考えられるあなたなら、少しわがままになるくらいがちょうどいいのかも。
一度、「自分はどうしたいか」を考えて、試しにそれを貫いてみませんか?
部長が辛くて辞めたいとき
もし、どうしたいかを考えたときに、「もう問題とかどうでもいいから、この部活や部員たちから離れたい、辞めたい…。」
そう思うなら、辞めるかどうかは別として、一度休むなどして離れてみるのもありだと思います。
というのも、組織のリーダーが健全に活動していくためには、その組織への「愛着」が必要だと考えるからです。
たとえば、リーダーに必要な要素といわれる「責任感」。
その組織に愛着があって、「よりよくしたい」「みんなに楽しく活動してもらいたい」と思うから、責任を持ってリーダーの仕事に取り組めます。
それが、「部長だから責任をとらなければ」「周りが責任とれって言うから」という「義務感」ベースになると、どんどん辛くなってしまいます。
もちろん、部活の中には苦手な人もいるだろうし、すべての人とうまくいくことはありません。
でも、全体としてその部活に愛着があるか、部活の一員であることに違和感がないかは、結構大きいポイントだと思うのです。
自分の高校時代を思い返すと、もともと入ったときからいい部活だなーと思っていたんですね。
詳しくは書けませんが、演奏会の運用方法とか、取り上げる曲にこだわりがあったりして。
部長になるときも、「部員がここでより楽しく活動できるために尽力したい」と考えていました。
だから、いろいろな問題も起きたし、苦手な人も突っかかってくる人もいたけど、最後までやってこられたんだと思います。
その組織に愛着があるのなら、もう少しトライしてみてはいかがでしょう。
逆に、
- あまりに問題が大きくて手がつけられる感じがしない
- 部長であることで部員からいじめのような扱いを受けている
- 部活がどうしても好きになれない
なら、一度離れてみてもいいかもしれません。
音楽を楽しめる場所はその部活だけではないからです。
なお、部活に対して愛着が持てないことについて、自分を責める必要もありません。
組織との相性は絶対にあるものですからね。
おわりに
吹奏楽部の部長が辛いあなたに向けて書きました。
もちろん、最後まで続けられるならそれに越したことはありません。
でも、部長であるがために音楽や吹奏楽が嫌いになりそうなら、離れてもいいということ。
音楽ができる場所はその部活だけではないこと。
これらを頭に入れながら、「どうすべきか」とともに「どうしたいか」にも従ってみてはいかがでしょうか。