吹奏楽部の部長さんにお伝えしたいリーダーシップの3つのポイント

吹奏楽部の部長をしている。

 

もともと気が弱くて、集団をまとめたり強い口調で指示したりするのは得意ではない。

 

でも、前の部長みたいに部のよくないところをバシバシ注意して、いい部活にしていかないと…!

吹奏楽部の部長って、仕事も多いし、部をまとめないといけなくて、大変ですよね。

私も高校のとき部長をしていたので、よくわかります。

 

インターネットで部長さんの悩み相談を見ていると、

  • 厳しい・怖い態度をとって、部員を管理しようとする
  • 部員が生活や態度の点でできていないこと、不十分なことを頭ごなしに注意する

方が見受けられます。

 

こうしたやり方で部がまとまることもありますが、うまくいかなかったり、注意や指示出しが性格的に苦手な方もいるでしょう。

そんな方のために、リーダーシップにもいろいろな形があるよ、ということをお伝えしたいと思います。

「理想の部長像」にとらわれすぎないで

もともと仕切ったり人を使ったりするのが得意な人は、その特性をいかしてリーダーシップを発揮するのがいいでしょう。

しかし、そうでない人は、無理に叱ったり注意したりする必要はないと思います。

 

「部長にふさわしく〇〇しなくちゃ」と思う気持ちはわかります。

「役職が人を育てる」という言葉もあるように、役職に見合った人間になろうと頑張ることで成長することもあるでしょう。

 

しかし、過去の部長などの「理想像」ばかりが頭にあると、自分に合わないリーダーシップの取り方をしようとしたり、それができない自分を責めてしまったりします。

そんなときって、他の人からも無理しているように見えたり、運営がうまくいかなかったりするものです。

正論ではなく共感が人を動かす

「ビシバシ注意できて、部員からもちょっと怖れられるような人が部長に適している」と思うかもしれません。

しかし、注意や指摘などの「正論」だけでは、人はなかなか動いてくれません

 

よくある話ですけど、親から「勉強しなさい!」と言われてやる気がみなぎる人っていませんよね(笑)。

学校でも、先輩や先生から理由も言われずに「〇〇するように!」とか命令されると、逆にやりたくなくなりませんか?

 

人が言うことを聞こうと思えるのは、「共感」されたときです。

 

勉強していないときにも、「そうか、誰にでも気が乗らないときはあるよね」などと言ってもらえた方が、結果として「仕方ない、やるか」となるまでの時間も短くなりそうな気がしませんか。

同じように、返事が小さい、時間にルーズ…といった吹奏楽部の中で問題に思えることにも、部員には部員なりの理由があるんじゃないかな、と思います。

(たとえば、大声で返事をするのが苦手、だったり…)

吹奏楽部の大声での返事が苦手なあなたへ

同じ注意をするにしても、そんな部員の考えや背景に思いをめぐらせるだけで、反感を買いにくくなるのではないでしょうか。

管理・統率だけがリーダーシップとは限らない

ハーシィとブランチャードという学者は、「リーダーは、状況に応じて違った形のリーダーシップをとるのが好ましい」という理論を提唱しています。

「SL理論(条件適応理論)」と言われています。

(参考:Invenio Leadership Insight

 

リーダー(部長)と部下(部員)の関係は、部下が成長するにつれ、次の4段階で変えていくのがよいとされています。

  1. 教示的:具体的に指示し、事細かに監督する
  2. 説得的:こちらの考えを説明し疑問に応える
  3. 参加的:考えを合わせて決められるよう仕向ける
  4. 委任的:行動の責任を委ねる

このうち、頭ごなしに注意して部下を管理するのが効果的なのは1段階目だけなんですね。

 

部員の大部分が1段階目で、もうどうしようもない…という部活って、実際ほとんどないのではないでしょうか(自分の部活はそう見えるかもしれませんが…)。

実際には、第1段階にいる部員はほんの数名で、残りの人には自分たちで考えながら行動してもらったり、それこそ「共感」をベースにしたコミュニケーションをとるほうが、よいリーダーシップをとれるのではないかと思います。

おわりに

「厳しく仕切って管理する」ことが「リーダーシップ」と思いがちですが、必ずしもそれだけではありません。

自分と相手の関係性や部員の成長段階によっても変わってきますし、あなたの性格によっても向き不向きはあるでしょう。

過去の部長さんなどの「理想像」にとらわれすぎず、あなたのとりやすいリーダーシップをとって、足りない部分は他の部員に補ってもらいましょう。

また、仮に厳しく言う必要があるときでも、「正論ではなく共感が人を動かす」ということを頭に入れておくと、反感を買いにくくなるのではないかなと思います。