ロングトーンが続かない? 音の長さよりも音色を意識しよう

パート練習でみんなでロングトーンをする。

 

テンポ60で8拍伸ばすけど、自分は途中で息が続かなくなってしまう。

 

後輩は8拍ぶん伸ばすことができてるのに…このままじゃまずいのかな?

そんな風に焦っているあなた。

ロングトーンの練習で、音の長さはそれほど重視すべきではないのでご安心ください。

それよりも、伸ばしている音の音色や音質に注目してみましょう。

ロングトーンの目的

そもそも、ロングトーンって何の目的でやるんでしょう。

  • 音をぶれずにまっすぐ伸ばすため
  • 正しい音程で吹くため
  • 息の使い方を習得するため

など、いろいろな考え方があると思います。

 

絶対的な正解があるわけでもありませんが、私は「よい音色・音質を追求すること」が一番重要と考えています。

音の長さよりも音色・音質を重視

この目的からすると、

「決められた拍数ぶん伸ばせるように、50点の音色で吹く」

よりも、

「仮に1拍で終わってもいいから今の100点の音色で吹く」ほうが大切です。

 

よい音色で長く伸ばすことができる人ももちろんいると思います。

しかし実際は、決められた拍数を伸ばすために唇を狭めたり息をセーブしたりして、音色が犠牲になっている場合が多く見受けられます。

これでは、ロングトーンの意味がなくなってしまいます。

 

繰り返しますが、1拍で終わってしまってもいいので、今の100点の音色で吹けるように心がけます。

そして、日々の練習の中で、その「100点の音」の質を上げていきます

 

これとともに、拍数も少しずつ伸ばせるようにしていきましょう。

ただ、拍数を伸ばすといっても、チューバであれば4拍程度で構いません。

長さより音質、です。

音質を高める練習方法

では、音質を高めるにはどのような練習をすればよいのでしょうか。

 

私は、かつて習っていたプロのチューバ奏者から次のような方法を教えていただきました。

 

ある音でロングトーンを吹いたあと、次の音を吹くまでの間に休符がありますよね。

そこでただ休むのではなく、「自分の理想とするプレイヤーだったら、これから吹く音をどのようなブレスや音質で吹くかな?」と想像します。

そして、想像したのとできるだけ同じようなブレスや音質で、次の音を吹きます。

 

要は、お手本を自分の中に設定して、それを真似し続けながらロングトーンするということですね。

楽器の音色を良くするにはお手本を持とう

 

これだけでも、何も考えずに音を伸ばすよりもはるかに有意義な練習ができます。

 

一番よいのは、プロの奏者に自分と交互で吹いてもらうことだと思います。

音質だけでなく、音量や存在感、ブレスのとり方など、あらゆる点で勉強になります。

 

プロにレッスンを受けることが難しくても、演奏会やCDで理想の音を探すこともできるでしょう。

「今よりも少しでもよくする」という点からすれば、憧れる先輩の音をお手本にするのもよいと思います。

息が続かないときは楽器やブレスを確認

基本的には、音を長く伸ばせることよりも、上で述べた方法で音質を高めることのほうが重要です。

 

しかし、他の奏者と比べて明らかに息が続かないのなら、楽器のセッティングを疑ってみてもいいかもしれません。

 

たとえば木管楽器は、リードの質やマウスピースにセットする位置は適切でしょうか。

金管楽器は、抜き差し管やバルブの向きを間違えていたりしないでしょうか、マウスピースは自分に合ったものを使ってるでしょうか。

あるいは管楽器に共通ですが、ぶつけて大きく凹んでいたり、穴が開いていたりすることはないでしょうか。

楽器の掃除を長年しておらず、ヘドロが詰まっている、ということはないでしょうか。

 

こういった楽器の不調のために、抵抗感が増して息が続きにくくなっているかもしれません。

 

また、ブレスも確認してみましょう。

「息を続けるために頑張ってたくさん吸って、ちょっとずつ吐かないと」などと考えてはいませんか。

 

実際には、たくさん吸おうと頑張ってもそれに見合っただけ息が吸えるとは限りません。

体に力が入って、逆にうまく吸えなくなる場合もあります。

 

むしろ、音が短くなってもいいので、ケチケチせずに息を吐き切ります

すると、体が息を吸いたい状態になってきます。

それに従って息を吸うと、無理な力がかからずに息が勝手に入ってきますよ。

おわりに

ロングトーンの目的についての考えを書きました。

 

音が決まった長さまで伸ばせないと気になってしまうかと思いますが、音質にも意識を向けてみてくださいね。