「もっと歌って」と言われるあなたに!管楽器でのメロディーの歌い方

クラリネットを吹いている。

 

吹奏楽ではメロディーを吹く機会が多いけど、パート練習や合奏で「もっと歌って」と言われることが多い。

 

でも、実際に声で歌うわけでもないし…どうやったらうまく歌えるようになるんだろう?

楽器が吹けるようになって、楽譜が再現できるようになると、「歌うように」演奏することが求められます。

でも、「歌うように」とは言うけど、具体的にどうしたらいいか教えてくれる人はあまりいないのではないでしょうか?

 

ここでは、メロディーを歌うように演奏するためのポイントを4つ紹介します。

フレーズの中での頂点を見つける

どんなメロディーにも、フレーズの中で「頂点」となる場所があります。

多くの場合、フレーズの真ん中あたりにあり音がもっとも高くなっている場所です。

あるいは、音が高くなっていなくても、クレッシェンド・デクレッシェンドで示されている場合もあります。

 

このような「頂点」に向けてのエネルギーの高まりを感じながら、それを表現するように演奏します。

 

一番やりやすい方法は、頂点に向かってわずかにクレッシェンドし、頂点から後はデクレッシェンドすることです。

ただ、「音量を上げ下げすればいいんだな」と機械的にとらえるのでなく、いろいろなパラメータで盛り上がりを表現できるとなお良いです。

たとえば、

  • 音量
  • 音の濃さ
  • 音(テンポ)の速さ
  • 音のもつ圧力

などなど。

 

頂点に向かうにつれて音のもつエネルギーも高くなり、離れるにつれて落ち着いていきます。

それにともない、上で挙げたようなパラメータが変化します。

音の高低によるブレを小さくする

一つ目で書いたように、音の高低によって盛り上がりが生まれます。

 

しかし、音が高くなるにつれて音の重心や響きまでうわずってしまうと、頑張って歌うように吹いてもどこか幼稚に聴こえてしまいます。

あるいは、高い音がきつく聴こえたり、音程が高くなってしまうこともあります。

 

練習として、メロディーをノータンギングで吹いてみましょう。

音の高さが変わっても、ずっと同じ音でロングトーンをしているつもりで吹きます。

フレーズを通して、音の響きや重心ができるだけ一定であるように意識してみます。

 

これを確認してから、一つ目で書いた「頂点」も意識しつつ、アーティキュレーションを楽譜通りに戻します。

「歌う」ような演奏に近づくのではないでしょうか。

低い音にも意識を向ける

フレーズの中で相対的に低い音にも意識を向けてみましょう。

 

低い音は高い音と比べて聴こえにくいです。

そのため、フレーズの中のすべての音を同じ強さで演奏すると、低い音のほうが小さく引っ込んだ感じに聴こえます

 

低い音をはっきり強調するように吹いたり、息を多めに入れてみたりすると、ちょうどよい聴こえ方になります。

 

なお、このことと一つ目の「頂点を意識して演奏」を両方やると、「高い音も低い音も両方頑張らないといけないの?」と思うかもしれません。

 

高い音にいくときは、音が上がっていくことでエネルギーも自然に高まりやすいです。

そのため、あまり頑張ろうとしなくても、頂点に向かうことを意識できればOK。

(むしろ、重心が上がって音がうわずらないように注意。)

 

一方、音が低いときは、「このあたりの音は聴こえにくいんだな」と認識して、少しはっきりと演奏してみるようにします。

実際に声で歌ってみる

上3つでテクニック的なことを書きました。

しかし、一番大事なのは、そのフレーズを声で歌ったときに自然に聴こえるかということです。

 

ふだんは意識しませんが、声はもっとも簡単で身近な「楽器」です。

声楽などをやっていなくても皆それなりに歌えますよね。

楽器のレッスンでも、「こんな感じで演奏してほしい」ということをまずは歌で示されることが多いです。

 

これらのことからすると、声で表現できないことは楽器でも表現できないと考えても過言ではないでしょう。

まずは歌で、

  • 音の高低によって響きや重心がブレていないか?
  • 音が上下しても、それに引きずられずに息がまっすぐ伸ばせているか?
  • そのフレーズがどんな風に歌えたら気持ちよく聴こえるか?

などを確認してみましょう。

 

いきなり曲でやるのが難しければ、まずは簡単な童謡などから歌ってみてもいいです。

声楽家や宝塚の歌手のように歌う必要はありませんが、たとえばうたのおにいさん・おねえさんを真似してみると参考になると思います。

おわりに

メロディーを歌うように吹くための4つのポイントを紹介しました。

 

テクニックに関係する3つのポイントを確認するとともに、最後に書いた「実際に歌ってみる」ことをお試しください。