吹奏楽部では腹筋などの筋トレは不要、ブレストレーニングを!

「息を吐くときに腹筋が必要だから」という理由で、吹奏楽部の練習で腹筋運動をしている。

 

でも、しんどい割に楽器の演奏に効果が出てきている気がしない…。

 

楽器の演奏に対して筋トレは効果があるの?

そんな疑問をお持ちの方はいませんか。

 

結論から言うと、楽器を吹くためには腹筋や背筋などの筋トレは必要ありません

この記事では、筋肉を図示しながらその理由を説明したいと思います。

腹筋などの筋トレが必要ない理由

筋トレで鍛えられる筋肉と、楽器を吹くための呼吸に使う筋肉を、それぞれ見てみましょう。

腹筋運動で鍛えられる筋肉

腹筋運動で鍛えられる筋肉は、腹直筋腹斜筋です。

出典:Visible Body

腹直筋はいわゆる「シックスパック」ですね。

お腹周りの表面の筋肉が多いです。

楽器を吹くための呼吸に使う筋肉

次に、楽器を吹くための呼吸に使う筋肉を見てみます。

まず、吸うとき。

出典:Visible Body

首や肋骨周りの筋肉を使っています。

また、図に青色で示した横隔膜が使われています。

しゃっくりが起きたときに痙攣しているアレです。

お腹周りの筋肉は使われていません

 

次に、吐くとき。

出典:Visible Body

肋骨周りの筋肉や、図では見えませんが横隔膜を使います。

腹直筋や腹斜筋も含まれていますが、その奥にある腹横筋も使われています。

出典:Visible Body

腹直筋や腹斜筋も使われてはいます。

しかし、楽器を吹くための呼吸に必要な筋肉の動きは、基本的には肋骨周りの筋肉と、横隔膜や腹横筋など体の奥にある筋肉の伸び縮みです。

表層筋を鍛えることはまったく無意味ではないかもしれませんが、楽器演奏に対するダイレクトな効果はないでしょう。

筋トレではなくブレストレーニングをしよう

では、管楽器を吹く人はどういうトレーニングをしたらよいか。

息を出し入れする「ブレストレーニング」をやるのがいいでしょう。

腹筋運動も、楽器を吹くときの呼吸のためにやっていたのですから、どうせなら呼吸そのものでトレーニングしよう、という考えですね。

 

私は、次の2パターンをやっています。

  1. 4拍吸って4拍吸う。数回やったら、それぞれ5拍ずつに増やす。6拍、7拍と増やしていって、最終的に8拍吸って8拍吐く。
  2. 1拍で満タンまで吸って、1拍ですべて吐き出す、を数回繰り返す。

 

インターネットで調べると、本当にいろいろなやり方が出てきます。

たとえば、以下はごく一例。

参考 基礎力アップ講座 呼吸法の練習尚美ミュージックカレッジ専門学校

 

具体的なやり方よりも、

  • 吸うときは肺を満タンにするつもりで吸い、吐くときは肺を空っぽにするつもりで吐く
  • 演奏でのブレスを想定して、短い時間(1拍以下)で一気に吸うメニューを取り入れる
  • 日々の練習で、吸い吐きできる息の量を少しずつ増やすよう意識する

ことが大切です。

 

管楽器を演奏するときの呼吸についてはこちらの記事にまとめました。

ぜひ参考にしてください。

管楽器を吹くときに腹式呼吸のやり方がわからなくてお悩みのあなたへ

おわりに

管楽器の演奏と筋トレとの関係について書きました。

 

身体の健康は大切ですが、管楽器を吹くのであれば、身体よりも呼吸そのものをトレーニングすることをオススメします。

またそれと同時に、いい音楽を聴いたり目標とする音や奏者をもったりして、「頭の中にある音楽」を豊かに育ててほしいなと思います。