チューニングのやり方を工夫して音程やハーモニー感覚を養おう

合奏の前に全体チューニングがある。

 

ハーモニーディレクターに対して一人ずつ吹いていくけど、自分はなかなか音程が合わせられない。

 

合奏の前にチューナーでチューニングしてるのに、どうして合わないんだろう?

吹奏楽やオーケストラの合奏前には、チューニングをしますよね。

しかし、

  • チューナーを見ながら吹いて、針が真ん中に合ったら終わり
  • ハーモニーディレクターに合わせて吹いて、先生や先輩に言われるがままに音の高さを調整

というやり方をしている方が多いかな、と思います。

これでは、演奏で必要な音程感覚が身につきにくいです。

 

習得するのに少し時間はかかるかもしれませんが、チューニングのやり方を工夫して音程感覚を養っていきましょう。

音を出す前にその音を聴く・歌う

チューナーを使ったチューニング

自分一人でチューニングするときには、次のようなやり方をしてみましょう。

  • STEP.1
    チューニングなどで楽器を吹く前に、これから吹こうとする音を聴いてみます

    チューナーで鳴らしてもいいし、ピアノやハーモニーディレクターで弾いてもいいです。

    さらに、実際に口に出して歌ってみるのも効果的です。

  • STEP.2
    「この高さの音を出すんだな」というのが自分の頭の中に定まってから、チューナーを見ないでその音を吹いてみます

    チューナーから音を出していた場合は、メーターに切り替えます。

    思い描いた音が吹きにくいな、と思ったら、抜き差し管などで調整しましょう。

  • STEP.3
    音が安定したな、と思ってからはじめて、チューナーを見てみます

    針が真ん中付近にあれば、それでOK。

  • STEP.4
    真ん中から大きくずれていたら、一度吹くのをやめます

    抜き差し管をさらに調整したり、ずれがあまりに大きい場合は吹き方も見直します。

    また、その音が高くなる・低くなるといった自分の癖を頭に留めておくといいでしょう。

    そして、STEP.1から繰り返します。

…と、これがチューナーの理想的な使い方です。

 

つまり、

チューナーを見る→吹く→音程を合わせる

のではなく、

吹く→チューナーを見る→音程を確認する(このときに口などで調節しない)

の順番です。

 

このようにして、常に基準音を頭に浮かべてから吹き、チューナーで音程を確認することを繰り返せば、音感が徐々に身についてくることでしょう。

 

さらには、チューニングの基準音だけではなくいろいろな音でやってみるといいと思います。

今練習している曲の楽譜を、ピアノで弾きながら一緒に歌ったり、金管楽器の人はマウスピースで一緒に吹いてみたりするのもいいでしょう。

ハーモニーディレクターでのチューニング

ハーモニーディレクターの場合も同じです。

吹く前に、出ている音をよく聞いて、余裕があれば少しハミングしてみてから、吹いてみましょう。

 

ちなみに個人的には、合奏の時間にハーモニーディレクターに対して一人一人チューニングしていく方法には否定的です。

一人一人が機械と合わせられるようになっても、楽器同士でハーモニーが合うようになるとは限らないからです。

ハーモニー感覚を身につけるチューニング方法

では、ハーモニー感覚を身につけるにはどのようなチューニングをしたらよいでしょうか。

 

私は、高校のときに指導に来てくださっていたチューバ奏者の方から、こんな方法を教えていただきました。

  • 基準となる人(吹奏楽ならクラリネット、オーケストラならオーボエ)が基準音を吹く
  • 他の管楽器全員で、基準音と同じ音、4度上、5度上の3つの音を吹いてチューニングする(基準がB♭ならB♭・E♭・F、基準がAならA・D・E)
  • チューナーは使わない
  • 基準音をかき消すような音量や音質では吹かない。常に自分の音と基準音、さらには周りの人の音を聴く
  • チューニングが確認できた人から吹くのをやめる

 

基準音だけではなく4度・5度上の音も吹くので、合奏開始時に毎回このチューニングをすることで、基本となる4度・5度のハーモニー感覚がつかめるようになりました。

 

チューナーは、先ほど書いたように自分の音程感覚を確認するのにはよい道具です。

しかし、個人的な感覚かもしれませんが、「チューナーの針をメーターの真ん中に合わせる」ために使うと、その音程しか鳴っていないような、倍音の少なく調和しにくい音となってしまうように思います。

また、無理に音程を合わせようとした結果、息が少なく音楽性にも乏しい音となってしまう可能性も高いです。

 

ですので、チューナーを使ったチューニングは個人の確認レベルにとどめておいて、バンド全体ではこのように周りを聴き、耳を養うようなチューニングをするのがよいと思います。

おわりに

チューニングのやり方についてまとめました。

 

チューナーやハーモニーディレクターを使うことも大切ですが、チューニングで一番大事なのは音程やハーモニー感覚など耳を養うことです。

 

道具も有効に活用しながら、耳を育てていけるようなチューニング方法をぜひお試しください。